コラムColumn

2025/09/04

都市再開発と不動産市場のリアル

新宿駅再開発

近年、首都圏の主要ターミナル駅周辺では大規模な再開発が進んでいます。新宿・渋谷・池袋といった街は、商業・ビジネスの中心であると同時に、不動産価値を左右する「都市ブランド」を持つエリアです。

 

ところが実際の現場では、建設資材の高騰や人手不足、複雑な設計調整が重なり、竣工時期が次々と延期される異常事態が起きています。

 

再開発は本来、駅周辺の利便性を高め、街の魅力を一段と押し上げるものです。完成すればオフィス需要や商業集客が増え、周辺住宅の資産価値も上昇しやすくなります。しかし竣工が数年単位で遅れると、その効果を享受できるタイミングも後ろ倒しになります。投資家にとっては「思ったより長く待たされる」というリスクを伴うのです。

 

一方で、遅延は必ずしもマイナスだけではありません。

工事中の間に周辺エリアの物件を取得できれば、完成後に再開発効果が波及した際、大きなキャピタルゲインを得られる可能性があります。

たとえば渋谷駅周辺では、過去の再開発フェーズごとに地価が上昇しており、長期的に見れば一貫してプラスのトレンドを描いてきました。

 

不動産投資のポイントは、短期的な遅延ニュースに一喜一憂せず、都市の中長期的な成長ポテンシャルを読むことです。開発の進捗は計画通りにいかないものの、東京という都市自体の価値は今後も世界的に高まり続けます。だからこそ「完成を待つのではなく、成長を先取りする」発想が重要になります。

 

当社では、都市再開発エリアやその周辺物件の動向を随時リサーチし、お客様に最適な投資機会をご提案しております。

未来の街づくりとともに資産を育てる視点で、不動産情報にご注目してください。