コラムColumn
成約事例:海外在住オーナーのマンション売却
今回は、都内マンションの売却をお手伝いした事例をご紹介します。物件は駅徒歩2分という利便性の高い立地に加え、高層階で眺望や陽当たりも良好な、条件の整ったお部屋でした。売主様は台湾へ帰国され、日本の不動産を保有する必要がなくなったため、当社へ売却のご依頼をいただきました。
今回の取引で大きな課題となったのは、売主様がすでに日本の銀行口座を解約しており、日本国内の口座を持っていなかった点です。一旦非居住者になると、日本国内での銀行口座開設は不可能でございます。
日本の不動産取引では、決済当日に買主から支払われる残代金の着金を確認したうえで、司法書士が所有権移転登記を行うのが一般的です。 しかし海外送金の場合、通常は数日を要するため当日の着金確認ができず、この点が買主様や住宅ローンを提供する金融機関にとって大きな懸念となりました。その結果、内見は多くありましたが、取引条件の面で見送りになるケースもあり、売却完了まで約半年を要しました。
最終的には、買主様側仲介会社の協力のもと、関係者で十分に協議を行い、買主様からの残代金を買主側仲介会社が一旦受領し、その後当社口座へ再度振り込む方法です。これで決済資金の受け取り方法について合意を形成することができました。決済当日は予定通り残代金の着金を確認し、司法書士による所有権移転登記も無事完了。その後、売主様と銀行へ移動し、台湾の口座への国際送金手続きを行い、すべての取引を終えることができました。
海外在住オーナーの売却では、銀行口座や送金方法など、日本国内の取引とは異なる実務上の課題が生じることがあります。 今回のケースでも、買主様、金融機関、仲介会社それぞれが状況を理解し、丁寧な説明と調整を重ねたことで、最終的に取引を成立させることができました。状況によって対応方法は異なりますが、事前の確認と関係者との連携の重要性を改めて感じた取引でした。 |


